2020年10月22日 更新

家計調査結果にみる、コロナの消費への影響

ネットリサーチCron : リサーチ関連の話題・手法について、業界内外の人が息抜きに読めるような軽いコラムです。

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アフターコロナ、ウィズコロナ下での消費動向や生活全般の変化について、シンクタンクやリサーチ会社はこぞって様々な予想を行っています。

これらの予想をまとめてメタ分析してみたいと思っているのですが、その前に、総務省の家計調査データから、実際この時期どのような消費支出の変化があったかを見てみたいと思います。

データは2015年以降の3~8月の半年間の品目別消費支出(平均)、対象は2人以上世帯で、単身世帯(ひとりぐらし)は含まれません。

最初に、食生活について見てみます。当然外食費は大幅に減っています。特に減少率が大きいのは「飲酒代」で、昨年の32%にまで落ち込んでいます(「食事代」は62%、「喫茶代」は54%)。
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逆に、家ナカ消費・巣ごもり消費によって、消費が増加した食料品目を見てみます。野菜などの生鮮食料品は、価格変動の影響が大きいので除きました。
消費が大きく増えたのは麺類です。「パスタ」は前年比136%で支出が増えています。また、「小麦粉」も140%と、自炊が増えたことが伺えます。
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調味料の支出も増えており、「つゆ・たれ」「ケチャップ」「ソース」がそれぞれ前年比120%台の伸びとなっています。
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外での飲み代が大きく減った分、当然家で飲むお酒の支出は増えました。
「ウイスキー」「チューハイ・カクテル」は、ともに前年比141%と大きな伸びを示しています。また、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」はここ数年支出が減る傾向にあったのですが、前年比120%となっています。
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さて余談ですが、ネットニュースでは、「菓子パンの消費が減った」「アメ・キャンディの消費が減った」などというような情報も流れています。
マネーポストweb『コロナでキャンディ市場縮小 「飴離れ」した人はなぜ舐めなくなった?』
https://www.moneypost.jp/700305

『あんなに食べてたのに… 消費者の声から探る「菓子パン離れ」の背景』
https://news.yahoo.co.jp/articles/31dec9522bf2fbe56e916d33c6005f9e83226a96


これらの情報は、健康意識や通勤などの生活行動の変化を考えるともっともらしくもあるのですが、家計調査の元データにあたってみると、どうも信ぴょう性は低いようです(下図)。
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家計調査データについては、こちら(https://www.stat.go.jp/data/kakei/longtime/index.htm)からダウンロードできます。
食品以外のデータについても、稿を改めて整理したいと思います。

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