2020年9月14日 更新

アンケートの作り方におけるコツを徹底解説

アンケートを作る上で質の高い回答を得るにはどうすれば良いか、そのコツを徹底的に解説します。

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はじめに

この記事ではこれからアンケートを行ってみたいという方、最近アンケートを行いはじめたという方、または日頃からアンケートを行っているという方まで、「アンケート作成のコツ」を紹介していきたいと思います。安価かつスピーディに人々の声を集める事の出来るアンケート。その一方で、正しく行わなければミスリードになり意思決定を間違えることにも繋ががりかねません。決して難しいものではありません、知っているだけでアンケートのクオリティがグッとあがるコツについて見ていきましょう。

アンケートの事前準備を行おう

アンケートを行う際はいきなりツールを使って画面を作るのではなく、まずきっちりと事前の準備を行うようにしましょう。有益なデータが得られるかどうかはこの事前準備をきっちり行ったかにかかっています。最初に考えておくべきポイント3点である調査課題、対象者、標本数の3点をご紹介いたします。

調査課題を設定する

まず、調査課題を設定しましょう。調査課題とは「アンケートをはじめとする調査の結果、明らかにすること」です。この調査課題を設定せずにいきなりアンケートを企画すると、想定していた結果が得られない恐れがあります。
例えば、商品Aの売上が下がっているとという状況を仮定し、その原因をアンケートによって探ろうとしているとしましょう。この際、漠然と商品Aの評価点や不満点などを幅広く聞いても商品Aの売上が下がっている原因を突き止めることは困難です。しかし、競合商品Bは好調だという情報があれば、Bの方がAより機能面における評価が高いのではないだろうかという仮説が成り立ちます。すると、アンケートで解明すれば良いことが「商品Aと商品Bの機能面における評価値の差を明らかにする」ことだと分かります。この調査課題の設定が事前準備では重要となります。

対象者を決める

続いて準備段階で考えておくべきこととして、「アンケート対象者」が挙げられます。こちら側がアンケートで聞きたいことに対して、誰に聞くのが適切なのかということです。例えば、新しく企画しているビールに対する評価を消費者に聞いてみたいという状況を仮定しましょう。この場合、アンケートは日頃からビールを飲む人を対象とするようにしましょう。ビールを飲まない人に対してビールの評価を聞いてみても意味がありません。これは当然と言えば当然の話ですが、意外と見落としがちなポイントなので気を付けるようにしましょう。

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標本数を決める

事前準備の最後は標本数、つまりアンケートに何人回答してもらうかについてです。一般的にアンケートを行う際、その料金は設問数と標本数に応じて決定することが多くあります。アンケート調査は標本調査、つまり母集団から標本を取り出してきて行う調査である以上どうしても誤差が生じてしまいます。標本が大きくあればあるほどその誤差は小さくなるので、もちろん標本は大いに越したことはないのですが、現実問題として数千、数万もの人にアンケートを回答してもらうのは難しいでしょう。予算内で、どの程度の標本に回答してもらうのが適切なのか、考えるようにしましょう。とはいえ実際にここを深堀しようとすると統計学の話は避けて通れません。
そこで、一つのアプローチとして分析したいところをそれぞれ100サンプル集めるという方法があります。統計学的な話はここでは割愛しますが、例えば20代男性の車の所有率を調べてみたいという調査課題を考えてみてください。ここでは20代男性が「分析したいところ」に該当します。そのため、20代男性を100サンプル集めれば大丈夫です。もしくは、20代男性と30代男性の車の所有率における差を調べたいという調査課題の場合は、20代男性、30代男性がそれぞれ「分析したいところ」に該当します。そのため、それぞれ100サンプル、合計200サンプル回収をすれば大丈夫です。

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アンケート画面作成のコツ

ここではより良いアンケート画面を作成する上で、設問文や選択肢作成におけるコツをご紹介します。まず、全てに共通する考え方としてアンケート回答者を大切にすることが最も大事です。JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)が2017年に発行した「インターネット調査品質ガイドライン」にも調査協力者を大切にすることの重要性が語られています。これから紹介する設問数や設問順序の話も、あくまで根底にあるのは「いかにアンケート回答者が回答しやすい画面とするか」という点です。そのマインドを常に持っていて頂ければと思います。

アンケートタイトルのコツ

まずはタイトル作成におけるコツです。結論から言うとタイトルは「あなたご自身に関するアンケート」がベストです。特定の商品名をアンケートタイトルに入れてしまうと、その商品について聞きたいということが推測されがちです。結果としてその商品を選択する回答者が実際よりも多くなる可能性があります。

アンケート設問数のコツ

設問数についてもコツがあります。設問数は最大でも20問前後、回答者が10分以内で回答できるものとしましょう。10分以上アンケートに回答すると、回答者は疲れはじめて回答に対する意向も低下していきます。そうなるとお互いにとってメリットがありません。アンケートを企画している際は次から次へと聞きたいことが生まれ、ついつい設問数が多くなってしまいがちですが、多くとも20問前後に留めるように意識しましょう。

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アンケート設問順のコツ

さて、次はアンケートにおける設問順について見てみましょう。設問順なんてなんでもいい、と思われがちですが設問順にもアンケートの成果を決めるコツがあります。
ポイントは「時系列」や「カテゴリ」を意識し、出来るだけ回答者が答えやすい設問順を意識することです。例えば、Q1で商品Aについて聞き、Q2で商品Bについて聞いた上で再度、Q3で商品Aについて聞いたとしましょう。回答者からすると対象商品がころころと変わるので混乱してしまいそうですよね。どういう順番であれば回答者は回答しやすいのか、ということを意識し、設問順を決めるようにして下さい。

アンケート設問文のコツ

アンケート設問文でもコツがあります。分かりやすく平易な文章にするということです。よくあるのが丁寧に聞きすぎて、設問文が長くなってしまうという現象です。もちろん、丁寧なのはいいことですし最低限のマナーはあるべきですが、結果として設問文が長くなってしまえば元も子もありません。あくまで「平易」な文章を心がけましょう。

×「前問で□□を選んだ方にお聞きします。あなたは△△とのことですが、■■についてはいかがでしょうか?お答えいただければ幸いです。」
〇「■■についてはいかがでしょうか?」

また、同様にダブルバーレルを避けるようにしましょう。ダブルバーレルとは、一つの設問文で二つのことを聞くことです。以下の設問文を見てください。
「このサービスの対応と評価はどうですか?」
これでは、回答者は対応と評価のいずれについて回答するべきなのか混乱してしまいます。
あくまで一つの設問で聞くことは一つ、上記のような設問は複数設問に分解するようにしましょう。

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アンケート選択肢のコツ

最後は選択肢作成におけるコツです。選択肢作成では「モレなくダブりなく」を意識しましょう。選択肢にモレやダブりがあると回答者が時として回答ができません。選択肢は網羅的であるか、かつ重複した内容ではないかという点を意識しましょう。

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まとめ

ここまでより良いアンケートを行うためのコツを見てきました。ぜひ、これらのコツをいかしてアンケートを活用頂ければと思います!
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高橋(MRJ編集長) 高橋(MRJ編集長)