2020年6月2日 更新

マーケティング・リサーチャーってダサくない?

ネットリサーチCron : リサーチ関連の話題・手法について、業界内外の人が息抜きに読めるような軽いコラムです。

gettyimages (225)

問題提起

いや、そういう意味ではないのです。罵倒しないでください。言いたいのは「マーケティング・リサーチャー」という呼称についてです。

流行りの「データ・サイエンティスト」みたいなセクシーな職名が欲しい、ということではないです。サイエンティストって何か恐れ多い、気恥ずかしい感じがするし、「セクシー」という言葉の持つコノテーションも私にはわかりません。

素朴に「どんなお仕事をされているのですか?」と人からたずねられたときに、「マーケティング・リサーチャー」って少し言いにくくないですか(自意識過剰すぎるか)?

まず、ちょっと長いし、カタカナばかりで生意気な感じもあるし、第一、知らない人には何をやっているのかよくわからない。何だかわからないジョブ・タイトルは良くないですよね?たとえば「ほぼほぼ空間プロデューサーみたいなことをさせてもらっておりますが」とか言いたい人とは付き合いたくないですね。

リサーチ関係のジョブ・タイトル

マーケティング・リサーチ関係のジョブ・タイトルを検索してみると、こんなのがあります。

> リサーチディレクター
> インサイトアナリスト
> 市場調査アナリスト
> 市場調査インタビューア
> 調査員
> マーケティングデータアナリスト
> 製品調査アナリスト
> 市場調査モデレーター
> 定性調査アシスタント
> コンシューマーインサイトマネージャー
> ビジネス分析マネージャー
> ストラテジック・プランナー
> サイエンティスト
> 統計家
> モデリングマネージャー
> リサーチ・メソドロジスト
> リサーチ・プログラマー


う~ん、どれもピンとこない。
アナリスト」「メソドロジスト」「インサイト」は嫌ですね。何か良からぬことを連想しそうになります。
調査員」「統計家」はスッキリしていて良い。しかし「調査員」は仕事が異なる(フィールドワーカー、インタビューアのこと)。「統計家」は、この「家」っていうのがキツイ。陶芸家じゃないのだから・・・白髪のポニーテール、ヒゲ、和服というイメージがします。

いっそ、仕事の内容をあけすけに言って「アンケート屋さん」。これは卑下しすぎです。だいいちアンケートを売っているわけではない。

〇〇〇・リサーチャー

いや、「リサーチャー」は悪くないのです。ただ、「リサーチャー」というと、テレビ番組のリサーチャーとか、一般的な研究者の意味もあるから、限定を加える必要があります(ところで、小川孔輔さんのblogに「良い研究者と並のリサーチャーの分水嶺」というコラムがあるのですが、「研究者」と「リサーチャー」って若干レベル感を含んだニュアンスの違いがありますかね?)。

この限定が「マーケティング」だと、間口が広すぎて、ぼんやりしてしまう。それに、「マーケティング」って良くないニュアンスで使われることもあるでしょう?宮台真司さんの「損得野郎」みたいな。アンチ・マーケティングやミニマリスト的なスタンスの方が格好いいという感じもありますよね。(それもマーケティングのうちだ、といえばそうなのですが、そういう何でも含んでしまう曖昧さがこの場合は良くない!)

とにかく、マーケティング・リサーチャーの「マーケティング」の部分が良くないと思うのです。

そこで、言い換えをいろいろ考えてみます。

> 商業リサーチャー

「商業デザイナー」みたいで悪くないが、一歩進めて

> 商品開発のリサーチャー
> 消費者行動のリサーチャー
> 広告効果のリサーチャー

良くなってきました。さらに進めて・・・

> 自動車の商品開発のリサーチャー
> スーパーやコンビニ店頭での消費者行動のリサーチャー
> オンライン広告効果のリサーチャー

どうでしょう、こうした方が良くないですか?もちろん他のリサーチを担当することもあるけど、主に専門としている対象/分野を名乗れたほうが良いと思うのです。

言っている意味はわかりますよね?共感してくれる人がいるのかどうか自信がありませんが、私はリサーチ業界の駆け出しのころから、そうなるべきなのではないか、と思っていました。

ところが、私自身の専門性についていえば、実はこのような自分の対象・分野を結局作ることができず、リサーチの方法論(標本抽出法とか設問のテクニックとか)がしいていえば専門分野になってしまったのです。

困った。残念ながら世間には背を向けて「メソドロジスト」に甘んじるしかないのか。
7 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【徹底解説】定量調査の主な手法

【徹底解説】定量調査の主な手法

定量調査には様々な手法が存在します。本記事ではその種類とセルフで行えるリサーチの手法を解説します。
市場調査とは?4つの種類やマーケティングリサーチとの違いを解説。

市場調査とは?4つの種類やマーケティングリサーチとの違いを解説。

市場調査の概要や種類、マーケティングリサーチとの違いに始まり、実施方法から注意点まで分かりやすく解説します。市場調査に関して不明点がある方はこの記事で解決しましょう!
【徹底解説】定量調査と定性調査の違い

【徹底解説】定量調査と定性調査の違い

マーケティングでよく聞く「定量調査」と「定性調査」。一見似ているようでその特徴はかなり異なります。 本記事ではそんな「定量・定性問題」を徹底解説します。
「マーケットリサーチ」と「マーケティングリサーチ」の違い

「マーケットリサーチ」と「マーケティングリサーチ」の違い

ネットリサーチCron : リサーチ関連の話題・手法について、業界内外の人が息抜きに読めるような軽いコラムです。
KOJI.A | 29 view
目的ベースのデータ分析②~STP分析から解説~因子分析、クラスター分析

目的ベースのデータ分析②~STP分析から解説~因子分析、クラスター分析

実際のアンケートデータの例をもとに、毎回一つの目的に焦点を当て、分析事例を紹介していきます。
Takafumi.T_DTL | 39 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

KOJI.A KOJI.A